夏の蝶
世界は遠く近づく火星の上に約束を咲かせた花
真実はいつも嘘みたいに君を包んで
閉じられた扉の向こうを想像することはできても、けっして見ることは叶わない
彼はいつも未来を探していて、世界はじっと押し黙ったままその様子を窺っている
彼女の動揺に差し出された手
その手のぬくもり
ひび割れた約束
灯台と蝶
ひらひら揺らめく鱗粉と夏の光
真実はいつも嘘みたいに君を包んで
閉じられた扉の向こうを想像することはできても、けっして見ることは叶わない
彼はいつも未来を探していて、世界はじっと押し黙ったままその様子を窺っている
彼女の動揺に差し出された手
その手のぬくもり
ひび割れた約束
灯台と蝶
ひらひら揺らめく鱗粉と夏の光
遠い夜のさよなら
喧噪に溜め息ひとつ
ゆらゆらゆれる宝石のような街灯り
冷たい指先に微かに伝わる光の温度
ショーウインドウに映るまやかしのパレード
ぼくたちはいつだって触れられないものに焦がれていて
落ちて行く輪の中でとても大切な一つの言霊に触れる
それは夢の中のできごとのように憂いと郷愁に満ちて
溜め息一つの刹那に泡のように弾けて消える
遠いよるのさよならだ
ゆらゆらゆれる宝石のような街灯り
冷たい指先に微かに伝わる光の温度
ショーウインドウに映るまやかしのパレード
ぼくたちはいつだって触れられないものに焦がれていて
落ちて行く輪の中でとても大切な一つの言霊に触れる
それは夢の中のできごとのように憂いと郷愁に満ちて
溜め息一つの刹那に泡のように弾けて消える
遠いよるのさよならだ
噛み付いた夢
傷口は空の色
溜め息はやがて溶ける雪の色
傷口は空の色
溜め息はやがて溶ける雪の色
星空浮遊
鏡文字の記憶を紐解き笑うあなたの背中には
いつも星空の海が波うっている
密やかに煌めく星粒がまぶされた歯車の郷愁を
時計師のゆびさきが見立ての良い小箱に収めるとき
天鵞絨の天蓋に机上の詮索が弾けて消えた
いつも星空の海が波うっている
密やかに煌めく星粒がまぶされた歯車の郷愁を
時計師のゆびさきが見立ての良い小箱に収めるとき
天鵞絨の天蓋に机上の詮索が弾けて消えた
時間測量
光は宿る
あなたの眼球を採掘して
時の流れに鮮やかな色彩を残して
記憶は刻まれ世界は揺れる
あなたの眼球を採掘して
時の流れに鮮やかな色彩を残して
記憶は刻まれ世界は揺れる