時のサナトリウム / Sanatorium of Time
artworkpageに作品を追加しました。
☆時のサナトリウム / Sanatorium of Time

■32.5x15.6x5.8cm デジタルプリント、アクリル、錆塗装、水性塗料 /紙、歯車、試験管、硝子、釘、鉄、木
フォトショップで加工、プリントアウトしアクリル絵の具で加筆した写真、古時計の歯車、試験管、鉄部品などを手製の箱にアッサンブラージュしたボックスオブジェです。
☆「時のサナトリウム」ページはコチラ。
☆時のサナトリウム / Sanatorium of Time

■32.5x15.6x5.8cm デジタルプリント、アクリル、錆塗装、水性塗料 /紙、歯車、試験管、硝子、釘、鉄、木
フォトショップで加工、プリントアウトしアクリル絵の具で加筆した写真、古時計の歯車、試験管、鉄部品などを手製の箱にアッサンブラージュしたボックスオブジェです。
☆「時のサナトリウム」ページはコチラ。
永遠の旅 (A・サン=テグジュペリに)
■2006年に制作した、
『Eternal Travel (dedicates to Antoine Saint-Exupery)/ 永遠の旅 (A・サン=テグジュペリに)』を加筆しました。

↑から、↓に。
中央部分に、鉄、歯車などを張り付け、
スチームパンクな航空計器をイメージしたものに作り替えました。

☆Eternal Travel (dedicates to Antoine Saint-Exupery)のページはコチラ。
『Eternal Travel (dedicates to Antoine Saint-Exupery)/ 永遠の旅 (A・サン=テグジュペリに)』を加筆しました。

↑から、↓に。
中央部分に、鉄、歯車などを張り付け、
スチームパンクな航空計器をイメージしたものに作り替えました。

☆Eternal Travel (dedicates to Antoine Saint-Exupery)のページはコチラ。
最後の蝶
真夜中、迷い込んだ異国の街。
見ず知らずの美しい女が彼を呼び止め、自らの家の書架へと導き、そこで見覚えのある一冊の本を手渡した。
彼が「私も同じものを持っています。」と告げると、彼女はその本を開き、真ん中あたりのページを無言のまま指し示し、小さく微笑んで見せた…
そこで、不意に自分の寝室に舞い戻った彼は、今見ていた出来事が夢であった事を知る。
記憶にはないけれど、彼女をどこかで見かけた事が現実にもあったのかも知れないな…。
そうぼんやりと思いつつ、彼は、いつものように窓を開ける。
そうだ、あの本のページ。彼は、夢の中で女が見せてくれた本と同じ本を本棚から取り出し、彼女が指し示したページを開けてみる。すると、そのページから、ひらひらと一頭の白い紋白蝶が立ち現れ、彼の頭の上のあたりをゆっくりと一回りしたかと思うと、窓の外へ飛び去り、やがて遠くへと見えなくなってしまった。
一体、何時、蝶が本の中にはさまってしまったのか皆目見当がつかないが、本の中で彼女が生きていたなんて不思議な話だろ。と言って彼は、小さく笑った。
それは、地球上から蝶が絶滅したというニュースが世界を駆け巡った日から、数ヶ月ほどたった頃に聞かされた話だ。
本当の事なのか、彼の作り話なのかは、僕にはわからない。
見ず知らずの美しい女が彼を呼び止め、自らの家の書架へと導き、そこで見覚えのある一冊の本を手渡した。
彼が「私も同じものを持っています。」と告げると、彼女はその本を開き、真ん中あたりのページを無言のまま指し示し、小さく微笑んで見せた…
そこで、不意に自分の寝室に舞い戻った彼は、今見ていた出来事が夢であった事を知る。
記憶にはないけれど、彼女をどこかで見かけた事が現実にもあったのかも知れないな…。
そうぼんやりと思いつつ、彼は、いつものように窓を開ける。
そうだ、あの本のページ。彼は、夢の中で女が見せてくれた本と同じ本を本棚から取り出し、彼女が指し示したページを開けてみる。すると、そのページから、ひらひらと一頭の白い紋白蝶が立ち現れ、彼の頭の上のあたりをゆっくりと一回りしたかと思うと、窓の外へ飛び去り、やがて遠くへと見えなくなってしまった。
一体、何時、蝶が本の中にはさまってしまったのか皆目見当がつかないが、本の中で彼女が生きていたなんて不思議な話だろ。と言って彼は、小さく笑った。
それは、地球上から蝶が絶滅したというニュースが世界を駆け巡った日から、数ヶ月ほどたった頃に聞かされた話だ。
本当の事なのか、彼の作り話なのかは、僕にはわからない。